RosaRodahn’s diary

ブレない 折れない 焦らない~積立投資とバラの成長

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年金がわかると投資の意味が見えてくる

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この記事でわかる投資のこと

  • 見えにくい「生き続ける」リスク
  • 年金は保険⇒見える投資の意味、FIREの道のり

「生き続ける」のもリスク

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最近、事故が続いて保険のことを考えることが多くなりました。保険は将来のリスク、確かではないこと、起こるか起こらないかわからないことに備えるという明確な目的があります。いつ起こるかわからないけど病気や事故で、ものすごくお金がかかることがある、けれどそんな蓄えはない、そんなときのために保険があります。

  • 「いつ死ぬか」わからないから生命保険をかけます。
  • 「いつガンになるか」わからないからガン保険に入ります。
  • 「いつ自動車事故にあうか」わからないから自動車保険に入ります。

 

何歳まで生きられるかについても同じことが言えます。人は「いつまで生き続ける」わからないからです。つまり、「生き続ける」ことはリスクです。

この「生き続ける」リスクにどう付き合っていけばいいのでしょうか?

 

年金は「生き続ける」リスクにそなえる「保険」

 年を取り、体が衰えてくると収入が減ります。また、いつかかるかわからない病気のリスクが高まります。年をとればリスクはさらに高まります。収入が減り医療費が増えどんどん貧しくなっていく、これを防ぐために年金があります。つまり、年金は「生き続ける」リスクに備える「保険」と考えることができます。

 

どうして若者は自動車保険を払うのに年金を納めない?

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少し前に若者が年金を支払わないことが問題となったことがありました。最近の納付率をみてみると、若い人の半分近くが期限までに年金を納めていません。
お金がない、単純にそういうことなのかもしれません。しかし、家計管理において日本人は保険をかけすぎだということがよく言われます。「生き続ける」はリスクです。けれどなぜ、若者は病気や事故の備えはするのに、生き続けるリスクに備えようとしないのでしょう?

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出典:厚生労働省 「令和元年度の国民年金の加入・保険料納付状況について」平成29年度の現年度納付率(平成29年度分保険料)

経済学的に考えると

「生きる」ことは喜びです。というより、死ぬこと、がんになること、事故にあうこと・・・よりかは「痛み」が少ないと思います。こうした、「痛み」はいつ起こるかわかりません。つまり、リスクです。そして、「生きる」こともリスクです。「痛み」に対するリスクはがっちりぴったりディフェンスしますが、「生きる」リスクに対してはノーマークになりがちです。

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将来のリスクに対して人はどういう反応をするのかということについて、行動経済学という最近の研究でこんなことが言われています。

 

「得られる喜びより失う痛みに大きく反応する」

 

例えば、毎年無料で受けられる健康診断があるとします。健康診断を呼びかけるときに

 

  1. 「今年も健康診断があります。料金は無料です。」
  2. 「今年も健康診断がありますが、受けなければ有料になります」

 

と言われたとき、受ける印象は違ってきます。健康診断に行かない人にとって、料金が無料なことは「喜び」、というか「痛み」はありません。しかし、この人にとって無料が有料になるということは「痛み」です。ですので、健康診断を呼びかける時には「痛み」を強調する方が受診する人が多くなるということが証明されています。

 

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出典:「受診率向上施策ハンドブック」

https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000500407.pdf



将来のもらえる年金の支払いをしない一方で、がんや自動車保険をかけすぎてしまう若者がいることも、生き続ける「喜び」より死ぬ「痛み」への反応が大きいということで説明がつきます。

 

見えてくる投資の意味、FIREの道のり

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人はいつまで生き続けるかわかりません。そして、生き続けると収入は減り、病気のリスクが高まります。こうした「生き続ける」リスクにそなえる資産を積み上げられる人はなかなかいません。だから、年金があります。

若くて体がしっかりしているうちはきっちり稼ぐことができます。そして資産を積み上げ、時間という最強の味方をつけながら運用することができます。しかし、現役を引退すると稼ぎは減り、年金がもらえるまで少し時間があります。

投資は引退から年金をもらうまでのつなぎ役と考えることができます。このように考えると、年金をもらう年齢までの期間で不自由なく暮らすためにはどれくらいの資産が必要かということがはっきりします。幸運にも必要な資産がたまっているときはFIREができるということになります。