リターンとはなにか
とてもシンプルですが重要な言葉ですので、今一度リターンとは何かを考えてみたいと思います。
- タイトルで選ぶ投資本はがっかり度が大きい
- リターンを強調する証券会社や銀行のフレーズ
- 過去のリターンは何の意味も持たないのか?
- リターンがどういう時代に生み出されたかが重要
- 時代ごとのリターン分析が面白い
リターンとは「いつからいつまで」にどれだけ「儲かったか」ということです。
このとき「いつからいつまで」というのは非常に重要です。
タイトルで選ぶ投資本はがっかり度が大きい
本を選ぶとき失敗するパターン、それはタイトルにひかれて買うときです。たいてい面白くないか、役に立たないかのどちらかで後悔します。
その中でも投資本のがっかり度は抜群です。タイトルの例を挙げれば
- 「●●株で2億円を稼ぐ!」
- 「プロが教えるテンバガーで資産を5倍に」
- 「サラリーマンでもできる●●運用で1億円」
ここでの「1億円」や「資産5倍」は紛れもなく「儲け」ですが、「いつからいつまで」ということには触れられていません。触れられていたとしても大概は1年とか3か月といった大変短い期間でのことが多かったように思います。
私はこうした「儲け」をリターンとは言いません。
なぜなら、「いつからいつまで」がしっかり述べられていないからです。
かつて、こうした本に費やしたコストはかなり大きかったと思います。時間にしてもお金しても。
ただ、リターンの意味が少しずつ分かるにつれ、最近ではやっとこうしたがっかりの被害にあうことは少なくなったように思います。
リターンを強調する証券会社や銀行のフレーズ
「Aファンドは過去五年間で200%のリターン!」
こうしたフレーズに乗せられて、ついついちょっと買いして、ちょっと下がると売ってしまうお決まりパターンですね。
このフレーズは「過去五年間」という形で「いつからいつまで」がしっかり述べられていますので、リターンといってもいいかもしれません。「過去五年間」は今でしたら2017年から2021年を指すことが多いと思います。
ただ、過去5年間リターンがでても、これから1年、1か月、1日ですらリターンを保証する投資などどこにもありません。
過去のリターンは何の意味も持たないのか?
Aファンドは2007年から2011年のリターンはどれくらいだったのでしょうか?リーマンショックの真っただ中、おそらく、200%という高率のリターンを上げるのは難しかったのではないでしょうか?
過去のリターンは投資にとって何の意味を持たないのかといえば、そうではありません。むしろ、私にとっては重要な判断材料となります。
リーマンショックの時代でも、安定してリターンを出し続けている銘柄やファンドであるなら、ぜひ投資したいと思うでしょう。
リターンがどういう時代に生み出されたかが重要
大事なのはリターンを語るとき、そのリターンがどういった時代に生み出されたものかということです。
景気が良かった時、景気が悪かった時、戦争だった時、平和だった時、インフレだったとき、デフレだった時・・・いろんな時代についてその銘柄、そのファンドがどんなリターンの出し方をしているのかを分析することが大切だと思っています。
時代ごとのリターン分析が面白い
そして、過去ある時期に投資していたらどういう結果になっていたのか、これを分析するのが結構面白い。こういう分析をこのブログでご紹介できればと思います。
私の分析はエクセルや、他のブロガーさんが紹介する分析サイトを使って行う簡単なものです。これから、いろんなバリエーションをご紹介しながら、いろんな方の意見を頂くことができればいいなと思っています。