公的年金は最強のストッパー
この記事でわかる投資のこと
- 経済的自立に年金はピッタリな理由
- 納めたくなる!公的年金はおトク!!
プロ野球 佐々木朗希選手が完全試合を達成しました。野球界 最高の栄誉のひとつで28年ぶりの快挙だそうです。さらに、20歳5カ月での達成は史上最年少記録と大いに新聞紙面をにぎわせました。
そして昨日、海の向こうアメリカの大リーグでこんな記事が出ました。
「メジャーでの10年ぶり完全試合達成はお預け 7回まで完全投球も降板」
- 日本の野球は投手が1試合を一人で投げぬく姿「完投」をたたえます。
- アメリカの野球は1試合を何人かで分担する「継投」を重視します。
大リーグでは10年間完全試合はでていないのですが、一人の投手の「10年ぶりの快挙」よりチームの勝利のためにはスパッと投手を交替させる潔さがあります
経済的自立には継投作戦
経済的自立を自分の稼ぎだけで達成できる人はごく限られた人です。だからこそ、働けるときにお給料をしっかり稼ぎ、残ったお金は投資し運用します。
そして、私たちはどれだけ生きるかわかりません。どれだけ資産を積み上げればいいかわかりません。生き続ければ体は弱り、収入は減ります。この「生き続ける」リスクに備えるために年金があります。
完投するピッチャーは勇壮で美しい。それに比べ「継投」は謀略的でセコい作戦のようにも見えます。しかし、経済的自立はお給料・投資・年金をうまくつなぎ合わせる継投作戦が成功への近道です。つまり
- 先発 :お給料
- 中継ぎ :投資
- ストッパー:年金
を、うまいタイミングで継投させる采配(さいはい)が必要です。
公的年金は最強のストッパー
年金には、国が運営する公的年金と民間会社などが運営する個人年金があります。このうち公的年金は最強のストッパーです。その理由は以下の通り。
- 終身年金である
- インフレに強い
- 税で支えられていておトク
- 割り増しがある
終身年金である
もらい始めてから死ぬまでもらい続ける年金を終身年金と言います。年金と言われてすぐイメージするのが、年をとってからもらう「老齢年金」です。65歳の支給開始から死ぬまでずっともらい続けることができ、「生き続ける」リスクの備えにピッタリです。
インフレに強い
公的年金の額は物価を考慮した額でもらえます。つまり、物価が上がっていればたくさんもらえますし、下がっていれば減らされます。減らされても同じだけ物価が下がっていれば、生活はできます。「インフレは人生の宿敵」とか私は言ってますが、公的年金をもらえるようになればそんな戦いはしなくて済みます。
税で支えられているのでおトク
民間会社などの個人年金の掛け金は、公的年金に比べて割高です。
公的年金の掛け金の半分は税金でまかなわれることになっています。超おおざっぱに言えば、個人年期に比べて、公的年金は掛け金は半分で済むという超おトクな保険なのです。
割り増しがある
65歳からもらえる公的年金ですが、もらえる時期を遅らせるとさらにおトクになります。遅らせた分だけ多くもらえます、これを「繰り下げ受給」と言います。
75歳でもらい始めた場合、月額で 約1.8倍の年金を受け取ることができます。
引用元URL:
https://www.rakuten-insurance.co.jp/media/article/2021/108/
最強のストッパーにも弱点がある
なぜ、公的保険が危ないと言われているのでしょうか?
それは政府の借金がどんどん膨れ上がっていること、そして年金を支払うための政府の貯金がどんどん減っているからです。
「割り引いて」 × 「繰り下げて」見込む
経済的自立を目指すとき、今の高齢者たちがもらっている年金で自分の年金を見込むのは危険です。おそらく、もらえる額は割り引かれ、65歳でもらえた公的年金は70歳・75歳・・・というように、もらえる年齢が先延ばしされることでしょう。
しかし、だからと言って年金を掛けないという選択肢はありません。そもそも、日本で公的年金を掛けることは義務ですし、納めなければお給料や資産を差し押さえられてしまします。個人年金の会社が倒産するリスクに比べれば、公的年金がなくなるリスクはそれほど大きいものとは言えないでしょう。
公的年金は最強のストッパーであり、おトクな制度です。
大事なのは、将来どれくらい減らされるかをしっかり考慮することです。
そして、積み上げた資産でうまく生活資金を繋ぎながら、できるだけもらう年齢を遅らせて月額を増やすことで「生き続ける」リスクに備えることです。
どれだけ年金減らされるか、どれくらい資産を積み上げればいいのか、経済的自立やFIREに向け、これからシミュレーションでお示しできればと思います。いつも、ご訪問に感謝しています。シミュレーションにご興味ある方、またのご訪問をお待ちしています。
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経済的自立に向けた年金の活かし方や「継投作戦」について書いています。