RosaRodahn’s diary

ブレない 折れない 焦らない~積立投資とバラの成長

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人生最大の難敵

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株価の下落が続いていると、投資を始めたときに読んだ本を読み返すようにしています。今日はB・マルキールウォール街のランダム・ウォーカー』でした。

いつも、「どうして株式投資するのか」という投資に原点に立ち返らせてくれる本です。同書はインフレの話で始まります。

私の生涯をかけて戦う大ボス、インフレのお話をしようと思います。

 

 

最大・最強の難敵

インフレは苦労して積み上げた資産や貯金を食いつぶす最大・最強の難敵です。

インフレとはモノの値段が継続的に上がることを言います。

 

モノの値段が上がれば、持っているお金で買えるものが少なくなります。これは、言い換えると資産が目減りすることを意味します。長期で投資を続けていくとき、この目減りは無視できるものではありません。

 

仮に2%のインフレが続けば20年続くとします。そうすると

 

 (1 + 0.02)^ 20年 = 1.486・・・

 

モノの値段が今の約1.5倍になれば、

 

(1 ÷ 1,486)≒ 67%

 

買うことができるモノの量は3分の2に減ります。

これは20年後に資産が3分の2に目減りすることを意味します。

 

歴史的に見ればデフレは珍しい

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歴史を振り返ればデフレは珍しく、長期的にみると経済は緩やかなインフレが続いていると言われています。 

日本ではこの20年間デフレが続きました。

おかげで、インフレと戦え!といわれてもピンとくる人はあまりいないと思いますが、私は「あなたの資産は20年後に3分の2に減るかもしれない」なんて言われたら、何かしらの備えをしておきたいと思います。

日本の物価を振りかえると、85年以前はインフレが続いていました。70年から15年間で物価は3倍となったので、この期間、仮に資産をすべて現金で保有し続ければその価値は3分の1まで減ってしまったということです。

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出典:日本銀行OECD

アメリカでも直近50年を振り返れば物価は7.5倍、おおざっぱ見れば年率4%ぐらいのインフレが続いています。この「緩やかさ」こそが厄介で、インフレは癌(がん)の様に知らず知らずにじわじわと資産を喰いつつぶしていきます。

 

私が仮にアメリカに移住するとして、資産を現金で保有した場合、20年後の定年退職時に私の資産はどうなっているでしょうか?

20年間でモノの値段は

 

(1 + 0.04) = 2.191

 

約2倍になりますので、若いころ苦労して積み上げた私の資産の価値は半分になってしまうということです。

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つまり、モノの値段が上がる速度(インフレ率)と同じくらいの目標をもって運用を続けないと資産は目減りし、元本割れと同じようなことが起きてしまいます。

 

難敵に勝つための20年計画・目標・作戦

私はまだ42歳、定年まで少なくとも20年以上あります。この20年という短くも長い人生の間、資産を守り続けようと思います。投資はそのための武器であり、防具です。インフレという人生最大・最強のラスボスに勝つために、目標をたて作戦を練ります。

 

リターンの最低限の目標はインフレ率であり、作戦は積立投資です。